CASBEE‐ウェルネス-とは?
CASBEE-ウェルネスオフィスとは、建物利用者の健康性、快適性の維持・増進を支援する建物の仕様、性能、取組みを評価するシステムです。建物内で執務するワーカーの健康性、快適性に直接的に影響を与える要素だけでなく、知的生産性の向上に資する要因や、安全・安心に関する性能についても評価されています。
CASBEE‐ウェルネス-の評価項目
CASBEEウェルネスオフィスは5つの大項目から成り、大項目の下に評価要素、評価項目があります。
評価項目ごとに採点基準が定められており、それぞれ1~5の5段階で評価されています。
大項目 | 評価要素 |
---|---|
健康性・快適性 | 空間・内装 音環境 光・視環境 熱・空気環境 リフレッシュ 運動 |
利便性向上 | 移動空間・コミュニケーション 情報通信 |
安全性確保 | 災害対応 有害物質対策 水質安全性 セキュリティ |
運営管理 | 維持管理計画 満足度調査 災害時対応 |
プログラム | メンタルヘルス対策 社内情報共有インフラ 健康増進プログラム |
CASBEE‐ウェルネス‐の評点とランク付け
上記の各評価項目の5段階評価の結果をもとに総合得点を算出することで、CASBEEウェルネスオフィスのランクが評価されています。
CASBEEウェルネスオフィスのランクはC~Sまでの5段階で表されます。
総合得点を基準にしたランク分けは以下の通りです。
ランク | ランク表示 | 評価 | 総合得点(100点満点) |
---|---|---|---|
S | ★★★★★ | すばらしい | >75点 |
A | ★★★★ | 大変良い | ≧65点 |
B+ | ★★★ | 良い | ≧50点 |
B- | ★★ | やや劣る | ≧40点 |
C | ★ | 劣る | <40点 |
CASBEEウェルネスオフィスにおいて、”標準的である”と判断されるランクは「B+」以上とのことです。
大阪の賃貸オフィス、CASBEE‐ウェルネス‐評点ベスト10
上記の通り、CASBEE‐ウェルネス‐は具体的な点数で評価をすることが出来ます。
その点数は、CASBEEの運営団体であるIBECs(一般財団法人住宅・建築SDGs推進センター)が掲載している、CASBEEウェルネスオフィス評価認証物件一覧より確認することが出来ます。
今回は、その中から大阪の賃貸オフィスビルに限定し、高評価を取得したベスト10のオフィスビルをご紹介させて頂きます。
10位:70.6点Aランク:PMO淀屋橋
10位にはPMO淀屋橋がランクインです。高評価のビルには大規模なビルが名を連ねる中、1フロア約60坪のミドルサイズオフィスが堂々のランクインです。オフィスビルとしては珍しいオートロック式と言うこともあり、セキュリティ面が特に高く評価されています。
>PMO淀屋橋:募集ページ
9位:71.5点Aランク:PMO四ツ橋本町
9位には、同じくPMO四ツ橋本町がランクインです。PMO淀屋橋よりもわずかですが高評価なのは意外でした。災害対応において1点の差があるようですが、どちらも新耐震基準の1.5倍相当と高い耐震性を誇りますし、その他も特に違いはなかったと思うのですが、どういった基準で1点差が付いているのかは、公表されている評価シートからは読み取れませんでした。
>PMO四ツ橋本町:募集ページ
8位:72.7点Aランク:本町南ガーデンシティ
8位には、本町南ガーデンシティがランクインです。ベスト10の物件の中では、唯一の2010年代の賃貸オフィスビルとなります。最近のトレンドである健康維持関係でこそ評価が得られていませんが、災害対応は満点の5点を獲得しています。地震の揺れを抑える制振性の採用に加え、非常用発電機に対する十分な燃料備蓄が高く評価されたようです。
>本町南ガーデンシティ:募集ページ
7位:76.3点Sランク:新大阪第3NKビル
7位には、新大阪第3NKビルがランクインです。ここからがSランクとなるため、全体的に高評価です。
ただし、こちらの物件は結局貸主のグループ会社が一括で使うことになり、外部募集が竣工早々に打ち切られたため、賃貸オフィスビルとして扱って良いかはやや微妙です。
6位:76.5点Sランク:新大阪第2NKビル
6位には、新大阪第2NKビルがランクインです。第2とはなっていますが、実質上記の新大阪第3NKビルの上位互換のような物件です。駅からもやや近いですし、テナント専用のリフレッシュスペースや貸会議室など、サポート設備も充実しています。
>新大阪第2NKビル:募集ページ
5位:77.5点Sランク:イノゲート大阪
5位には、イノゲート大阪がベスト5入りです。JR大阪駅周辺の再開発ビルの内1棟で、JR大阪駅西口改札に直結している交通利便性の高い物件です。安全・安心性において、オール5点と言う高い評価を得ています。
>イノゲート大阪:募集ページ
3位:80.4点Sランク:グラングリーン大阪
同点3位には、グラングリーン大阪と本町サンケイビルがランクインです。うめきた2期の目玉である当該オフィスビルは、全国でも有数の80点越えです。
>グラングリーン大阪パークタワー:募集ページ
>グラングリーン大阪ゲートタワー:募集ページ
なお、グラングリーン大阪は2棟の賃貸オフィスビルがありますが、建築物としての扱いとしては、1つの建物の扱いとなっているため、評価が統一となっています。
3位:80.4点Sランク:本町サンケイビル
グラングリーン大阪と同点3位にランクインしたのは、本町サンケイビルです。梅田の大規模再開発ビルがベスト5部を席巻する中、本町が誇るインテリジェントビルが一矢報いました。
>本町サンケイビル:募集ページ
2位:80.9点Sランク:JPタワー大阪
2位には、KITTE大阪の名前でも知られているJPタワー大阪が堂々のランクインです。健康性、快適性の4.2点は大阪で最高得点です。食堂にてバランスの取れた食事の提供に加え、フィットネススペースやサウナルームの用意など、オフィスワーカーの健康を考えたコンセプトが評価されたようです。
>JPタワー大阪:募集ページ
1位:82.7点Sランク:大阪梅田ツインタワーズ・サウス
堂々の第1は大阪梅田ツインタワーズ・サウスです。梅田駅周辺の大規模再開発のビルの中では、JPタワー大阪やグラングリーン大阪に2年先駆けて竣工しました。全国的に見てもアフターコロナのオフィスビルの最先端を行ったビルで、1000坪を贅沢に使ったオフィスサポートフロアなど、その後の多くの再開発ビルが参考にした成功事例のオフィスビルでもあります。今後長きにわたり、新時代の大阪梅田を象徴するランドマークタワーとなるでしょう。
>大阪梅田ツインタワーズ・サウス:募集ページ
補足
上記はあくまで、CASBEE‐ウェルネス‐のランキングです。オフィスビルの評価には様々な指標があり、CASBEE‐ウェルネス‐が日本発であり日本の中ではもっともポピュラーかつ、点数の確認がネット上で出来たことからこのランキングを作らせて頂きました。
また、オフィスビルの良し悪しは、入居テナント様の多種多様なニーズによって異なりますので、上記の順位がそのままその貴社にとってのビルランキングでは勿論ありませんので、その点ご了承ください。
ただし、上記でご紹介させて頂いた10棟は、貴社のご希望される面積、立地、ご予算にマッチしているのであれば、いずれも自信をもってオススメできる優良物件ばかりです。
実際にご入居頂いたお客様からも好評をいただいていますので、是非オフィス選びの一助にして頂ければ幸いです。