先月(5月)の大きな動き‐大阪賃貸オフィスの空・埋-
先月(2024年5月)に、弊社の物件データベースに新規募集で追加された物件件数と、契約済みにより募集終了された物件件数です。
※対象エリア:大阪市西区、大阪市中央区、大阪市北区、大阪市淀川区
■西区
新規募集:32件 1,323坪
募集終了:40件 1,497坪
■中央区
新規募集:64件 2,761坪
募集終了:66件 4,092坪
■北区
新規募集:50件 2,157坪
募集終了:52件 3,657坪
■淀川区
新規募集:42件 1,499坪
募集終了:29件 2,078坪
■コメント
5月は件数はほぼ同じでしたが、面積ベースでは募集終了が大きく優勢でした。再び拡張移転が多かったことを示唆しています。また、平均値の比率が示す通り、微増での移転ではなく、今後の拡張性も視野に入れた、1.5倍前後の大幅な拡張移転が目立ちました。
大阪賃貸オフィスの平均賃料:14,015円/坪(共益費込)
平均賃料は、先月の14,099円/坪(共益費込)と比較して微減の結果となりました。
とは言え、相場としてはやや増加傾向にあります。
平均賃料が下がった背景としては、前述の通り拡張移転が多かったことから、賃料単価の安い小型の物件に新規募集が掛かり、賃料単価が高額な大型の物件の募集が終了したからだと思われます。また、引き続き割安感のあるミドルグレード以上のビルへは、拡張移転、コスト削減移転の両方から人気が集まっています。逆に、立地や設備に大きな難点のある物件は、坪単価1万円を大きく切る賃料設定であったとしても、中々成約に結び付かないようです。例えば西区の大型の平均賃料が11,956円/坪と非常に低くなっていますが、元々大型物件が比較体少ないエリアであり、ミドルグレード以上の区画がほぼ埋まっているため、ローグレードの賃料に引っ張られて平均値が低くなっています。
上記のグラフは各エリアの募集賃料単価の平均値です。共益費込・税別の坪単価です。
小型:50坪以内
中型:50坪越え・100坪以内
大型:100坪越え
面積に対する加重平均ではなく、区画数に対する単純平均値です。エリア毎の賃料相場を掴んでいただくには、こちらの方がより適切だと判断したため単純平均を採用しております。
単純平均の例:20坪で8,000円/坪と100坪で10,000円/坪、2部屋の平均値は9,000円です。
もし面積に対する加重平均にしてしまうと、上記の場合平均が9666円となってしまい、超大型区画の賃料に平均値が引っ張られてしまうためです。