先月(7月)の大きな動き‐大阪賃貸オフィスの空・埋-
先月(2024年7月)に、弊社の物件データベースに新規募集で追加された物件件数と、契約済みにより募集終了された物件件数です。
※対象エリア:大阪市西区、大阪市中央区、大阪市北区、大阪市淀川区
■西区
新規募集:27件870坪
募集終了:28件869坪
■中央区
新規募集:84件3,673坪
募集終了:81件4,502坪
■北区
新規募集:30件2,307坪
募集終了:79件20,799坪(55件3,954坪)
■淀川区
新規募集:17件738坪
募集終了:26件1,201坪
■コメント
7月も引き続き募集終了が件数面積ともに優勢となりました。北区の募集終了が爆発的に大きくなっていますが、こちらはややイレギュラーです。グラングリーン大阪の最新の成約情報が一気に更新されたためです。横の()の数値がグラングリーン大阪を除いた数値です。
とは言え、グラングリーン大阪契約の最大口はクボタであり、賃貸オフィスからの移転ではなく二次空室も出ないため、募集終了が大きく優勢であることに間違いはありません。
大阪賃貸オフィスの平均賃料:13,859円/坪(共益費込)
平均賃料は、先月の14,033円/坪(共益費込)と比較して減少の結果となりました。ただしこれは、データベース上の平均賃料を大きく引き上げていたグラングリーン大阪の募集区画が15,000坪以上埋まりに変わったためです。
実態としては、引き続き値上がり傾向にあります。ただし、一部の物件は値下がり傾向にあります。例えば『駅から近く、新耐震基準も満たしているが、募集開始から数カ月間経過したが契約に至らない』そんな物件です。これまでは、駅近でそれなりに引き合い多く、高い賃料が取れていた物件も、今では設備面(特にトイレ)等でウィークポイントがあれば、候補物件に上がり辛くなって来ました。そういった物件は、思い切って値下げをし、コスト重視の企業にアプローチすることで、ようやく引き合いが増えてくるようです。逆に言えば、立地も設備も両方そろった物件には、それだけニーズが集中するため、値上がり傾向にあります。
上記のグラフは各エリアの募集賃料単価の平均値です。共益費込・税別の坪単価です。
小型:50坪以内
中型:50坪越え・100坪以内
大型:100坪越え
面積に対する加重平均ではなく、区画数に対する単純平均値です。エリア毎の賃料相場を掴んでいただくには、こちらの方がより適切だと判断したため単純平均を採用しております。
単純平均の例:20坪で8,000円/坪と100坪で10,000円/坪、2部屋の平均値は9,000円です。
もし面積に対する加重平均にしてしまうと、上記の場合平均が9666円となってしまい、超大型区画の賃料に平均値が引っ張られてしまうためです。