先月(9月)の大きな動き‐大阪賃貸オフィスの空・埋-
先月(2024年9月)に、弊社の物件データベースに新規募集で追加された物件件数と、契約済みにより募集終了された物件件数です。
※対象エリア:大阪市西区、大阪市中央区、大阪市北区、大阪市淀川区
■西区
新規募集:18件940坪
募集終了:29件1,233坪
■中央区
新規募集:88件15,399坪
募集終了:76件4,334坪
■北区
新規募集:33件2,337坪
募集終了:47件5,524坪
■淀川区
新規募集:16件544坪
募集終了:23件1,891坪
■コメント
9月は再び募集終了が優勢となりました。
面積において、新規募集の中央区に大量供給が有りますが、こちらは既存ビルの新規募集ではなく、2棟の大型再開発物件の募集が始まったことによる増加です。この2棟の新規募集を除けば、中央区の新規募集は2737坪となりますので、例月とほぼ同等となります。
大阪賃貸オフィスの平均賃料:13,788円/坪(共益費込)
平均賃料は、先月の13,893円/坪(共益費込)と比較して100円近くの下落となりました。特に淀川区の大型と北区の中型の下落が目立ちました。ただし、相場が下がったことによる下落ではなく、平均値を押し上げていた割高の物件が募集終了になったことによる平均値の下落です。
淀川区の大型においては、長らく苦戦していた新大阪第5ドイビルが複数フロア募集終了となりました。
今現在、淀川区の100坪以上の募集区画が20件しかなく、そういった背景もあり、少々割高の物件にも引き合いが出ています。同じく新大阪エリアの新築ビル、プライムプレイス新大阪も9月で満室となるなど、新大阪エリアのハイグレードビルは引き続き好調です。また、梅田周辺の再開発も引き続き好調で、先月街びらきを行ったグラングリーン大阪も、竣工が近づいてきたこともあり引き合いが増えてきています。
上記のグラフは各エリアの募集賃料単価の平均値です。共益費込・税別の坪単価です。
小型:50坪以内
中型:50坪越え・100坪以内
大型:100坪越え
面積に対する加重平均ではなく、区画数に対する単純平均値です。エリア毎の賃料相場を掴んでいただくには、こちらの方がより適切だと判断したため単純平均を採用しております。
単純平均の例:20坪で8,000円/坪と100坪で10,000円/坪、2部屋の平均値は9,000円です。
もし面積に対する加重平均にしてしまうと、上記の場合平均が9666円となってしまい、超大型区画の賃料に平均値が引っ張られてしまうためです。