先月(10月)の大きな動き‐大阪賃貸オフィスの空・埋-
先月(2024年10月)に、弊社の物件データベースに新規募集で追加された物件件数と、契約済みにより募集終了された物件件数です。
※対象エリア:大阪市西区、大阪市中央区、大阪市北区、大阪市淀川区
■西区
新規募集:38件1,461坪
募集終了:49件1,900坪
■中央区
新規募集:53件2,562坪
募集終了:76件5,314坪
■北区
新規募集:43件1,570坪
募集終了:57件3,022坪
■淀川区
新規募集:9件171坪
募集終了:29件1,955坪
■コメント
10月は大幅かつ4区全てにおいて募集終了が優勢でした。特に淀川区が顕著で、新規募集が少数だったものの、募集終了は例月以上に好調でした。同エリア内での移転と言うよりも、他エリアから新大阪駅周辺へ移転する動きが多かったようです。
大阪賃貸オフィスの平均賃料:13,798円/坪(共益費込)
平均賃料は、先月の13,788円/坪(共益費込)と比較して微増となりました。全体の平均では動きが小さく見えますが、エリアと面積帯によっては大きな動きがありました。
淀川区の大型の平均賃料は、なんと1,900円も減少しました。理由は、平均を大きく押し上げていた、新大阪エリアの中でも割高だとされていた区画が合計で約1,500坪募集終了になったためです。前頁のコメントでも触れましたが、他エリアから新大阪エリアへ移転する動きも多数あり、新大阪の中では割高な物件も、他エリアから考えると駅距離・ビルグレードの観点で割安に感じられたからだと思われます。
北区の中型物件に関しては、平均が877円押し上げられました。こちらは極端な新規募集や募集終了によるものではなく、純粋に値上げをしているビルが増えたことが原因です。シンプルに坪1000円上げる物件が増えてきています。
上記のグラフは各エリアの募集賃料単価の平均値です。共益費込・税別の坪単価です。
小型:50坪以内
中型:50坪越え・100坪以内
大型:100坪越え
面積に対する加重平均ではなく、区画数に対する単純平均値です。エリア毎の賃料相場を掴んでいただくには、こちらの方がより適切だと判断したため単純平均を採用しております。
単純平均の例:20坪で8,000円/坪と100坪で10,000円/坪、2部屋の平均値は9,000円です。
もし面積に対する加重平均にしてしまうと、上記の場合平均が9666円となってしまい、超大型区画の賃料に平均値が引っ張られてしまうためです。