先月(11月)の大きな動き‐大阪賃貸オフィスの空・埋-
先月(2024年11月)に、弊社の物件データベースに新規募集で追加された物件件数と、契約済みにより募集終了された物件件数です。
※対象エリア:大阪市西区、大阪市中央区、大阪市北区、大阪市淀川区
■西区
新規募集:21件 1,506坪
募集終了:19件 809坪
■中央区
新規募集:60件 2,517坪
募集終了:80件 5,318坪
■北区
新規募集:68件 4,597坪
募集終了:47件 2,218坪
■淀川区
新規募集:18件 410坪
募集終了:12件 579坪
■コメント
11月は新規募集が件数、面積共に優勢でした。新規募集が優勢となるのは8月ぶりです。
ただし、中身を覗いてみますと、先行商談有の物件が非常に多く、年末契約締結に向けて動いている物件が多いようです。現に、12月に入ってからは募集終了の情報が連日多く届くようになって来ています。
【2024年12月】大阪賃貸オフィスの平均賃料:13,854円/坪(共益費込)
平均賃料は、先月の13,798円/坪(共益費込)と比較して微増となりました。現場の肌感覚としても、値上げの傾向を感じます。
特に大規模ビルの一室などは顕著で、年初と比較して1割程度上がっている物件が目立ちます。
そういった大規模ビルは、新規募集のみならず入居テナント様への値上げ交渉を積極的に行っているビルも多いようです。そのため、折り合いがつかず解約を出されることもあるため、新規募集区画は一定のペースで出てきます。しかし、そういった人気物件は館内テナント様の増床ニーズも強いため、募集された時点で館内先行商談が入っていることも少なくありません。
なお、下記表では淀川区は大型の方が中型よりも安値になっていますが、相場として安いわけでは無く、淀川区の大型区画がほぼ無いため、数値上このようになっています。
上記のグラフは各エリアの募集賃料単価の平均値です。共益費込・税別の坪単価です。
小型:50坪以内
中型:50坪越え・100坪以内
大型:100坪越え
面積に対する加重平均ではなく、区画数に対する単純平均値です。エリア毎の賃料相場を掴んでいただくには、こちらの方がより適切だと判断したため単純平均を採用しております。
単純平均の例:20坪で8,000円/坪と100坪で10,000円/坪、2部屋の平均値は9,000円です。
もし面積に対する加重平均にしてしまうと、上記の場合平均が9666円となってしまい、超大型区画の賃料に平均値が引っ張られてしまうためです。
大阪賃貸オフィスの新規募集区画数と募集区画数の推移
大阪賃貸オフィスの新規募集面積と募集終了面積の推移
大阪賃貸オフィスの平均賃料の推移
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