先月（5月）の大きな動き‐大阪賃貸オフィスの空・埋-
先月（2025年5月）に、弊社の物件データベースに新規募集で追加された物件件数と、契約済みにより募集終了された物件件数です。
※対象エリア：大阪市西区、大阪市中央区、大阪市北区、大阪市淀川区
■西区
新規募集：27件877坪
募集終了：44件1,109坪
■中央区
新規募集：50件2,837坪
募集終了：63件3,589坪
■北区
新規募集：39件2,089坪
募集終了：57件10,603坪
■淀川区
新規募集：11件378坪
募集終了：4件103坪
■コメント
5月も引き続き募集終了が優勢となりました。
去年の12月から6ヵ月連続となります。
5月はGWもあり営業日数が少なかったためか、件数は先月より少なめでしたが、募集終了面積が北区を中心に非常に大きい結果となりました。ただしこちらは、大阪駅周辺の再開発ビルのデータ更新が行われたことによる変化で、実際に契約締結がなされたのが5月と言う訳では有りません。
【2025年6月】大阪賃貸オフィスの平均賃料：13,906円/坪(共益費込)
今月の平均賃料は、先月の13,784円/坪（共益費込）から122円/坪上昇しました。
この上昇は、シンプルに「物件の値上げ」が相次いだことが要因です。月初に行った物件メンテナンスでも、「募集賃料が上がりました」という報告が多数ありました。
これから物件探しをされる企業のご担当者様は、ぜひ以下の点にご注意ください。
・募集資料に記載された賃料は、確定ではありません。
・契約の締結、または少なくとも申込書の提出後に、貸主から正式な条件提示がされるまでは、条件が変更される可能性があります。
通常であれば、資料に記載された条件通りに契約できるケースがほとんどで、そこから交渉の余地があることさえあります。しかし現在のように空室が少なく、賃料が上昇傾向にある市場では、申込時に賃料が引き上げられるリスクが現実的に存在します。社内決裁後に申込を行ったところ、想定より高い条件が提示される——そのような恐ろしいケースが起き得る市場になって来ております。
予め、そういう事が起き得る旨を社内共有頂きながら、ご計画を進められた方が安全です。
上記のグラフは各エリアの募集賃料単価の平均値です。共益費込・税別の坪単価です。
小型：50坪以内
中型：50坪越え・100坪以内
大型：100坪越え
面積に対する加重平均ではなく、区画数に対する単純平均値です。エリア毎の賃料相場を掴んでいただくには、こちらの方がより適切だと判断したため単純平均を採用しております。
単純平均の例：20坪で8,000円/坪と100坪で10,000円/坪、2部屋の平均値は9,000円です。
もし面積に対する加重平均にしてしまうと、上記の場合平均が9666円となってしまい、超大型区画の賃料に平均値が引っ張られてしまうためです。
大阪賃貸オフィスの新規募集区画数と募集区画数の推移
大阪賃貸オフィスの新規募集面積と募集終了面積の推移
大阪賃貸オフィスの平均賃料の推移
