先月(1月)の大きな動き‐大阪賃貸オフィスの空・埋-
先月(2025年1月)に、弊社の物件データベースに新規募集で追加された物件件数と、契約済みにより募集終了された物件件数です。
※対象エリア:大阪市西区、大阪市中央区、大阪市北区、大阪市淀川区


■西区
新規募集:29件993坪
募集終了:41件1,189坪
■中央区
新規募集:101件2,977坪
募集終了:123件6,484坪
■北区
新規募集:43件1,880坪
募集終了:55件1,707坪
■淀川区
新規募集:14件329坪
募集終了:8件353坪
■コメント
2月も引き続き募集終了が優勢でした。
中央区での動きが特に多く、御堂筋沿いの大規模新築ビルである、アーバンネット御堂筋が残り1部屋(150坪)にまで契約が進んだ点が印象的でした。
アーバンネット御堂筋と言った、1フロア約400坪21階建ての超大型物件が竣工後約1年程度で満室目前となることからも、オフィス需要が盛況であると言えます。
【2025年3月】大阪賃貸オフィスの平均賃料:13,939円/坪(共益費込)
平均賃料は、先月の13,988円/坪(共益費込)と比較して-49円と微減でした。
ただし、相場としてはやや値上がり傾向です。
新築を中心にハイグレードなオフィスビルのニーズが堅調で、高額物件の募集終了による平均賃料が減少したと思われます。
また、管理会社や賃貸会社の営業の方との会話の中で最近よく出てくるのが、投資家サイドから値上げのプレッシャーが強くなってきたと言うものです。
昨今の賃貸オフィスビルは、個人の大家さんや一企業が運営している物件はどんどん少なくなっており、リートやファンドなどの投資信託物件となっているため、マーケット状況と照らし合わせながら、可能な限り値上げをせよという圧力が掛かりやすくなっています。

上記のグラフは各エリアの募集賃料単価の平均値です。共益費込・税別の坪単価です。
小型:50坪以内
中型:50坪越え・100坪以内
大型:100坪越え
面積に対する加重平均ではなく、区画数に対する単純平均値です。エリア毎の賃料相場を掴んでいただくには、こちらの方がより適切だと判断したため単純平均を採用しております。
単純平均の例:20坪で8,000円/坪と100坪で10,000円/坪、2部屋の平均値は9,000円です。
もし面積に対する加重平均にしてしまうと、上記の場合平均が9666円となってしまい、超大型区画の賃料に平均値が引っ張られてしまうためです。
大阪賃貸オフィスの新規募集区画数と募集区画数の推移

大阪賃貸オフィスの新規募集面積と募集終了面積の推移

大阪賃貸オフィスの平均賃料の推移

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