先月(3月)の大きな動き‐大阪賃貸オフィスの空・埋-
先月(2025年3月)に、弊社の物件データベースに新規募集で追加された物件件数と、契約済みにより募集終了された物件件数です。
※対象エリア:大阪市西区、大阪市中央区、大阪市北区、大阪市淀川区


■西区
新規募集:22件780坪
募集終了:22件1,113坪
■中央区
新規募集:58件3,893坪
募集終了:74件3,548坪
■北区
新規募集:31件1,329坪
募集終了:69件4,378坪
■淀川区
新規募集:21件716坪
募集終了:14件373坪
■コメント
3月も件数、面積共に募集終了が優勢でした。4ヵ月連続となります。例月と比較しても、新規募集区画件数は少なめでした。新規募集の平均面積は50.89坪と大きめでしたが、これは中央区の超大型ビルの新規募集が平均を押し上げた形です。
【2025年4月】大阪賃貸オフィスの平均賃料:13,934円/坪(共益費込)
平均賃料は、先月の13,939円/坪(共益費込)と比較してほぼ横ばいでした。ただし、賃料相場は大きく上がっています。
4月に入り期を跨いだ大手オーナービルを中心に、募集賃料が大きく引き上げられたためです。
大阪駅周辺の新築Sランクビルにおいては、募集賃料が最大で5,000円/坪増となりました。
周辺相場の上昇と、稼働率の向上により、高ランクビルを中心にかなりの強気姿勢となって来ております。
ここまで相場が上がっているにも関わらず、平均賃料が横ばいとなっているのは、平均値を押し上げる高ランクビルへの需要が高く、募集終了が新規募集を上回っているためです。
ただし、最高価格帯の物件の引き合い多いのかと言えば、好調では有るものの供給も有るためまだ苛烈な取り合い市場には至っていません。
取り合い市場に至っているのは、中価格帯の程よくグレード感のある物件です。
それらの物件は、ある意味非常に希少なため、空室が出ても館内テナントが借り増しで押さえてしまったり、周辺で空き待ちをしていた企業がこぞって申し込みを入れたりします。
そのため、貸主様も急いでテナントを決める必要が無いため、審査が慎重になり、入居申込が断られてしまうケースも徐々に増えてきております。

上記のグラフは各エリアの募集賃料単価の平均値です。共益費込・税別の坪単価です。
小型:50坪以内
中型:50坪越え・100坪以内
大型:100坪越え
面積に対する加重平均ではなく、区画数に対する単純平均値です。エリア毎の賃料相場を掴んでいただくには、こちらの方がより適切だと判断したため単純平均を採用しております。
単純平均の例:20坪で8,000円/坪と100坪で10,000円/坪、2部屋の平均値は9,000円です。
もし面積に対する加重平均にしてしまうと、上記の場合平均が9666円となってしまい、超大型区画の賃料に平均値が引っ張られてしまうためです。
大阪賃貸オフィスの新規募集区画数と募集区画数の推移

大阪賃貸オフィスの新規募集面積と募集終了面積の推移

大阪賃貸オフィスの平均賃料の推移

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