先月(8月)の大きな動き‐大阪賃貸オフィスの空・埋-
先月(2025年8月)に、弊社の物件データベースに新規募集で追加された物件件数と、契約済みにより募集終了された物件件数です。
※対象エリア:大阪市西区、大阪市中央区、大阪市北区、大阪市淀川区


■⻄区
新規募集:27件 966坪
募集終了:40件 927坪
■中央区
新規募集:41件 2,016坪
募集終了:69件 4,940坪
■北区
新規募集:31件 758坪
募集終了:39件 1,140坪
■淀川区
新規募集:11件 519坪
募集終了:20件 607坪
■コメント
8⽉は再び募集終了が優勢となりました。2025年は7⽉を除いた全ての⽉で募集終了が優勢でした。そのため空室不⾜がかなり顕著になって来ており、そのため件数も⾯積も共に例⽉よりも少なめでした。移転の動き⾃体が、物件不⾜から減少傾向にあります。
【2025年9月】大阪賃貸オフィスの平均賃料:13,881円/坪(共益費込)
今⽉の平均賃料(共益費込み)は13,793円∕坪から88円増加し、13,881円∕坪となりました。
空室が明らかに不⾜していることから、賃料を引き上げる物件が増えています。特に100坪以上の⼤型物件で顕著な傾向が⾒られます。
例えば本町エリアで200坪のニーズがあった場合、昨年までは同水準の賃料帯で複数棟の選択肢がありました。
しかし最近では1棟しかない、というケースも珍しくありません。
もちろん、賃料帯の幅を広げれば選択肢は増えますが、⼤きく条件が異なる物件を比較検討する企業は少なく、実質的に選択肢が限られている状況です。
そのため、移転時期を柔軟に調整できる企業は計画を先送りする傾向が強まり、移転案件⾃体が減少しています。
⼀方で、建て替えや事業計画上の必然性から「待ったなし」の移転を迫られる企業は、多少賃料が上がっても決断せざるを得ず、結果として賃料上昇が続いています。
とはいえ、相場が右肩上がりの局⾯では、早めに決断することがマイナスになることは少なく、実際に弊社で仲介させていただいたお客様からも「早めに決めてよかった」という声を多く頂戴しています。

上記のグラフは各エリアの募集賃料単価の平均値です。共益費込・税別の坪単価です。
小型:50坪以内
中型:50坪越え・100坪以内
大型:100坪越え
面積に対する加重平均ではなく、区画数に対する単純平均値です。エリア毎の賃料相場を掴んでいただくには、こちらの方がより適切だと判断したため単純平均を採用しております。
単純平均の例:20坪で8,000円/坪と100坪で10,000円/坪、2部屋の平均値は9,000円です。
もし面積に対する加重平均にしてしまうと、上記の場合平均が9666円となってしまい、超大型区画の賃料に平均値が引っ張られてしまうためです。
大阪賃貸オフィスの新規募集区画数と募集区画数の推移

大阪賃貸オフィスの新規募集面積と募集終了面積の推移

大阪賃貸オフィスの平均賃料の推移

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